2007年05月24日

:高付加価値の提携カードを中国で


日本発祥のクレジットカードの国際ブランドであるJCB。カードホルダーが爆発的に増えつつある中国では、これから事業の急成長が見込まれる。日本生まれのブランドらしいきめ細かさや、小売店やメディアとの提携による高付加価値のサービスなどで、他の国際ブランドに立ち向かう考えだ。今後の事業展開についてアジア事業の責任者に話を聞いた


■世界でも珍しいJCB

……クレジットカードの仕組みをお教え下さい

杉山:クレジットカードは3つの事業ドメインによって成り立っています。まず、会員を募り、クレジットカードを発行する「イシュイング事業」、クレジットカード取扱い加盟店を増やし、管理をする「アクワイアリング事業」、そして国際的な決済ネットワークを運営するブランドとして、ブランドの管理をする「ブランド事業」。
 
 日本では、1つのクレジットカード会社が「イシュイング事業」と「アクワイアリング事業」の両方を行っていることが多いのですが、世界では、「イシュイング事業」「アクワイアリング事業」を、それぞれ別の銀行や金融機関、クレジットカード会社が展開しているのが一般的です。

 JCBは、自身でカードを発行したり、加盟店を増やしたりしつつ、一方で他の銀行、金融機関、カード会社と提携をして「JCB」ブランドのカード発行や加盟店網拡大を推進しています。つまり、カード会社として「イシュイング事業」、「アクワイアリング事業」を展開しつつ、ブランドホルダーとして「ブランド事業」も展開しているのです。このように3つ全ての事業を行っている会社は、世界でもとても珍しいんですよ。

……なぜJCBは独自でブランド展開することを決めたのですか


杉山:かつて日本で発行されるクレジットカードには国際ブランドが付いておらず、利用が日本国内に限られていました。つまり、海外で利用するには、別途発行する国際カードを持つ必要がありました。1980年代に海外旅行のブームがおこり、JCBカード会員の間で、一枚のクレジットカードを国内でも海外でも使いたいというニーズが出てきました。その際、世界中に加盟店ネットワーク保有する既存の国際ブランドと提携をするという選択肢もあったのですが、JCBブランドとしての個性を失うことなく、海外でも日本と同じ様にきめ細やかなサービスを自ら提供したいと考え、独自のブランド展開に踏み切ったのです。

……海外で行っている「日本同様にきめ細やかなサービスを提供する」とはどのようなものがありますか

杉山:JCBカードをお持ちの会員様を対象に、JCB直営の海外サービスラウンジ「JCBプラザ」を、全世界31ケ所に設置しています。現地の最新の情報を提供させていただく他、レストラン、ホテル、オプショナルツアーの予約、JCBカードの紛失・盗難時のサポートなど、現地在住のスタッフがお客様のご旅行をサポートさせていただいております。提供しているサービス内容に一部限りがございますが、中国では、北京と上海にあります。日本では、青山本社に、JCBプラザ東京があり、主に、日本にいらした海外のお客様を対象に、韓国語や中国語などでもサービスを提供しています。(ヤフーニュース)

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